この記事は、本業である建築デザイナー兼コーヒー屋の店主がおすすめする「銀座で一日コーヒーと建築を堪能するためのおすすめプラン」を紹介します。
銀座という街の歴史と伝統を受け継ぎながら、画期的な進化を遂げたお洒落な街です。
見どころが沢山あるので、ぜひ色んな人に訪れてほしい場所があるので記事にしました。
この記事を銀座に誰かと行ったときにスマートにお店や街の話ができるようになり、役立つと思います。
- 建築やインテリアに興味があるカフェ好きな人
- 銀座でお洒落なコーヒー屋さんに行きたい
- 銀座の歴史ある建築巡りをしたい人
お一人様でもデートでも楽しめるプランです。ぜひまち歩きしてみてください!
①銀座の特徴
銀座という街の始まり
1603年に江戸幕府をひらいた徳川家康は、駿府にあった銀貨鋳造所を現在の銀座2丁目に移しました。 場所の正式な町名は新両替町でしたが、「銀座」と呼ばれるようになったのが始まりです。江戸時代の「銀座役所」に由来します。
銀座は関東大震災で大きな被害を受けた街です。その後復興は早く、耐火建築物ができます。そして銀座は松屋や松坂屋といった百貨店や劇場、カフェが賑わいを取り戻します。復興建築も比較的多く、伝統と革新を続ける素敵な街です。
※復興建築:関東大震災後から戦前に建てられた建造物。
②プラン1 復興建築・老舗喫茶編
1.銀座奥野ビル(旧銀座アパートメント)本館:1932年 新館:1934年
銀座奥野ビル
・設計:川元良一
・竣工年:1932年
・所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8
・アクセス:東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅 10番出口より徒歩1分
東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座」駅 A13番出口より徒歩5分
元は高級集合住宅でしたが、戦後は現在のようにオフィスやアトリエ等で使用されています。
手動で開けるエレベーターは1930年の面影がそのまま受け継がれていて、実際に乗ることができます。
外観は台湾の集合住宅のような雰囲気で植栽がベランダから顔を出していたり、モダンな街並みの中に存在感があります。
事務所や入っていたり、展示スペースとして活用されています。現存する貴重な旧銀座アパートメントです。
奥野ビルに事務所を構えてみたいです、、憧れます。
2.ヨネイビル(旧株式会社米井商店)1930年
引用:中央区民ニュース(【ヨネイビルディング】銀座二丁目 )
ヨネイビル
・設計:森山松之助 施工:清水建設
・所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目8−20
・アクセス:銀座一丁目駅から133m
・地下鉄「銀座一丁目」駅 徒歩1分
・地下鉄「銀座」駅 徒歩3分
1951年に6階から7階に増築し、1984年に外壁と窓枠の改装を行って大切に使い続けられているビルです。
白亜のシンプルな外観ですが、2階以上の外壁には1980年に剥離のため撤去されるまでテラコッタタイルが貼られていました。
入口アーチに用いられているねじられている模様のロマネスク様式で、11-12世紀のヨーロッパで取り入られた建築様式です。
設計者の森山松之助さんは、台湾総督府土木技師として活躍していて、日本人が初めて手がけた鉄筋コンクリートの事務所建築として歴史にその名を残しているので、有名な人物です。
3.松屋銀座・日本で最初のスターバックス銀座松屋通り店
画像
松屋銀座
・松屋銀座設計:本間乙彦
・所在地:〒104-8130 東京都中央区銀座3丁目6−1
・アクセス:東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線「銀座駅」A12番出口直結/ 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より. 徒歩3分
松屋銀座は外観は現代的ですが、骨格はレトロな老舗デパートです。
松屋銀座では定期的に展示会もあり、一度足を運んだことがある方も多いのではないでしょうか?
松屋銀座もおすすめですが、裏側にあるスターバックス銀座松屋通り店さんにぜひ足を運んでいただきたいです。
日本の1号店なので、世界からも色んな方が訪れます。2階建てで席数も多いですが、比較的いつ行っても混んでいるので早めの時間帯がおすすめかもしれません。
世界中の人が訪れるスタバ一号店です!
4.和光(旧服部時計店)1932年
和光
・設計:渡辺仁
・竣工年:1932年
・所在地:〒104-8105 東京都中央区銀座4丁目5−11 セイコーハウス
・アクセス:東京メトロ銀座駅 A9・A10出口より徒歩すぐ、B1出口直結
松屋銀座と同様、銀座の象徴的な建物。誰もが知っている街を背負っている看板建築です。
2008年には再び修復工事を実施。先端の改修・修復技術で古き良き建物を次世代へと繋がれていく歴史を感じる建物です。
和光の設計者は、渡辺仁さん。
今は閉館されてしまいましたが、大崎にあった原美術館を設計されていたり、東京国立博物館を設計した日本のアールデコ建築を作った方です。個人的に原美術館が大好きだったので閉館は本当に悲しいですが、建築美という言葉がふさわしいくらい美しかった建物でした。
設計者の渡辺仁さんは私が大好きな建築家の一人です!
※写真は原美術館で撮影したもの
4.歌舞伎座(1924年)
写真
歌舞伎座
・設計:岡田信一郎・吉田五十八
・所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目12−15
・アクセス:東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]すぐ / 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分JR
銀座といえば、、のイメージで出てくる一つである歌舞伎座。1889年開場です。2002年に登録有形文化に登録されています。
震災や戦災、建物の老朽化により4度の建て替えを経て、2013年に現在の姿になります。
現在の建て替えは、三菱地所設計と隈研吾建築都市設計事務所による共同設計です。
座席数は1,808席(幕見席96席を除く)、どの席からも花道が見られて舞台寸法は第四期と全く変わらないですが、新たに大ゼリを追加したり、劇場内にもエスカレーターやエレベーターが設置されました。
銀座を象徴する歌舞伎座。ぜひ足を運んでみてください。
5.喫茶you
喫茶you
・所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目13−17 高野ビル 3F
・アクセス:東京メトロ銀座駅5番出口→徒歩1分。
または都営地下鉄浅草線東銀座駅→徒歩1分
・営業日時:11:00~16:30(L.O.16:00) 定休日:年末年始
大人気なので、開店前から並ぶとスムーズです!常に並んでいる超人気です。
歌舞伎座のすぐ近くにある喫茶you。老舗喫茶のふわふわプルプルのオムライスを堪能してほしいです!
美味しすぎて、並ぶのも苦ではない一度食べたら忘れられないオムライスです。
満足度の高いランチになること間違いなしです!
6. 伝統ある老舗カフェや珈琲店でお茶
・資生堂パーラー(おやつ食べたい派)
・v
・Flor de café 樹の花
ジョンレノンとヨーコさんが訪れたことで有名なコーヒー屋さんです。
・ランブル(老舗珈琲派)
・十一房珈琲店(老舗珈琲派)
6.中央区立泰明小学校(1929年)創立:1878年
中央区立泰明小学校
・竣工年:1878年
・所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目1−13
・アクセス
[JR]山手線・京浜東北線・・・「有楽町駅」銀座口より徒歩5分
[東京メトロ] 有楽町線・・・「有楽町駅」より徒歩7分
[東京メトロ] 銀座線・丸ノ内線・日比谷線・・・「銀座駅」C-1・C-2出口より徒歩2分
[東京メトロ] 千代田線、都営地下鉄三田線・・・「日比谷駅」A-13出口より徒歩5分
現存する貴重な復興小学校。アーチ型の窓や蔦が絡まる校舎の外観が特徴で、どこか洋風で上品な雰囲気を醸し出しています。
銀座をよく歩く人なら一度は学校前を通ったことある方も多いのではないでしょうか?創立当時は赤煉瓦だったそうです。
大好きな復興小学校なので、こんな小学校に通ってみたかったです!
7.旧大日本麦酒銀座ビヤホール(現:ビヤホールライオン銀座7丁目)1933年
現存する最古のビアホールです。内装は当時のままの佇まいで、人気です!
お腹いっぱいにして帰りましょう。
呑兵衛におすすめ!
新橋まで歩ける方は、少し散歩して、新橋駅まで向かい、ニュー新橋へ!
雑居ビルで、昔からあります。ここははしごできますので、楽しいです。パーラーキムラヤもあります!
まとめ
この記事は、スマホでネットの中ばかりで楽しむばかりでなく実際に街歩きをしてもらえたら嬉しいと思い、名建築と伝統がある老舗のお気に入りの場所をいくつか紹介しました。
まち歩きは新しい発見があり、とても楽しいので、ぜひ銀座デートや一人歩きの参考になったら嬉しいです。
次は、銀座の名建築と最新カフェ編のプランを紹介します。
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