泊まれるブックカフェの宿泊体験をレポートします。みなさんはブックホテルに泊まったことはありますか?
この記事は、長野県松本市にある「松本本箱」についての宿泊体験です。
ブックホテルは本を読むだけだと思う人も多いのではないでしょうか?この記事を読むとブックカフェに泊まるイメージができると思います。ぜひご褒美おひとりさま時間、デートの参考にしてみてください。
とっても良い読書時間を過ごすことができるので、おすすめです!
概要とアクセス
概要
松本十帖は、貞享3年(1686年)創業の歴史をもつ老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称。
「十帖」は、10の物語という意味を持ちます。
訪れた人に様々な物語が生まれたらという意味が込められています。
松本十帖は、ホテルの再生プロジェクトというだけでなく、エリアリノベーションをして地域全体に新たな価値を創造するプロジェクトになっています。
敷地内には、2つのホテルとブックストアやパン屋さん、レストランがあります。またホテル周辺に「おやきとコーヒー」や「哲学と甘いもの。」というカフェもあり、温泉街の観光地のような賑わいがありました。
その中の一つ「松本木箱」を詳しく解説していきます。
- 所在地:長野県松本浅間温泉3丁目
- 松本駅からバスで30分ほど
- 松本駅お城口から32系統「信州大学経由、浅間温泉線」に乗車。降車は「浅間温泉」
- 松本駅お城口のバスは1時間に2本ペース。時間を確認してから行くのがおすすめです
- 車:駐車場所在地:松本市浅間温泉3丁目15-17
チェックイン
敷地外にあるカフェ「おやきとコーヒー」でチェックイン。
カフェで一息ついてホテルに向かうという流れがあり、良いなと感じました。
松本木箱
松本本箱には、およそ1万冊余りの本が収納されています。本の種類も豊富で、専門性の高い本から読みやすい本まで幅広く揃えられています。お洒落にディスプレイされているのにもセンスが光ります。
コンセプト
「本の世界に浸かる」
設計
SUPPOSE DESIGN OFFICE
SUPPOSE DESIGN OFFICE は、「社食堂」や『ONOMICHI U2』や『hotel koé』の設計で知っている方も多いかと思います。
SUPPOSE DESIGN OFFICE の谷尻誠さんのおすすめ本
職業=谷尻誠
松本本箱にも関連する本も沢山ありました。
松本本箱には、「オトナ本箱」「コドモ本箱」があります。
階層が分けられていてダイニングレストランの近くにトイレがあり、利用しようと行くと大人でも思わずコドモ本箱に引き寄せられるくらい魅力的でした。
※大人も普通に利用できます。
本棚が並ぶスペースに読書や作業ができる「おこもり空間」があり、ここでコーヒーやお酒を飲みながら読書できます。
おこもり空間はテーブルと座布団があり、落ち着く居心地のよさがあり、隠れ家のようでワクワクしました。
宿泊したのが12月だったので、クリスマスにまつわる本が沢山置いてありました。せっかくなので、サンタさんの絵本を読みました。
5つのエリアに分かれていて、ブックディレクター・幅允孝氏やYOURS BOOK STOREが選書した本が購入できます。
チェックインしなくても入場できるので、(15時チェックイン)早く行って一足先に本を読んで楽しことができます。
※本を客室へ持ち込むことはできませんので、ご注意ください。
宿泊部屋
お部屋は、8タイプ全24室あります。
今回はなんと1番広い部屋である56という部屋に宿泊しました。
125㎡の広々とした贅沢な空間で、大きな窓から松本市街から北アルプスまでの景色が一体に広がり、楽しめます。夜も綺麗です。
入って玄関のような広さのアプローチがあり、(ウォークインクローゼットもある)抜けた先には大きなガラス窓が一面に現れます。
56は、松本本箱の宿泊部屋の中で、スイートルームにあたるのかなと思います。
コンクリートの無機質な空間。
SUPPOSE DESING OFFICEの設計力とシンプル美を感じるお部屋です。
56のお部屋には客室露天風呂がありました。共用部分にも風呂はあるのですが、今回はお部屋の露天風呂を楽しみました。
インテリアから細部まで全てが美しいので、どこか緊張感ある凛としている空間でした。
キッチンが贅沢で、住宅のキッチン並みに大きく、充実しています。
コーヒーメーカーや冷蔵庫の中にはジュースやミニビールがあり、最高です。(無料)ワインなどは有料でした。
部屋でコーヒーやお茶を淹れて楽しむのも良いですが、松本木箱限定のタンブラーが用意されています。タンブラーは、滞在中は各所に設置されているコーヒーメーカーなどでいれたドリンクを持ち運びでき、ドリンクを片手に読書できる最強のアイテムがあります。
ちなみにタンブラーはお持ち帰りできるので、ちゃっかり持ち帰りました!
プランは、1泊2食付きが定番なのか朝も夜も1階にある薪火レストランの「 三六五+二(367)」で食事を楽しむことができました。
※「 三六五+二(367)」名前の意味
365日、日々変わる信州の風土を表現するだけでなく、文化と歴史(+2)も感じていただけるような料理を提供するということ。
まとめ
今まで訪れたブックホテルの中で一番好みのブックホテルでした。
選書もドリンクや食も豊富で1泊では全然足りないくらいで、1週間滞在したい気持ちです。ブックホテルは基本的に本をいつもより少し良い空間で楽しむというような大人な時間で上質な感じです。
箱根にも箱根本箱があるので、今度は箱根にも宿泊してみたいなと思います。
当店のコーヒー豆や商品はオンラインショップで販売しています。良かったらご覧ください。