みなさんはコーヒーを淹れたあと、コーヒーカスはどのように処理していますか?
コーヒーを淹れた後、捨てるのがもったいないなと感じている方も多いのではないかと思います。
毎日コーヒーを飲む方は、結構な廃棄量にもなります。
この記事ではコーヒー屋の店主がコーヒーカスの再利用方法について解説しています。
ぜひコーヒーを淹れ終わったらコーヒーのカスを有効活用してみてください。
そのまま捨てるのではなく、再利用しましょう。
①植物の肥料
お花や野菜等を育てている方におすすめです。植物の肥料や堆肥として利用することが可能です。
使用方法はとても簡単なので、ぜひ実践してみてください。
使用方法
1. 淹れたコーヒーカスを乾燥させる
2. 土に撒く
3.他の堆肥と混ぜて有機肥料として使用する
コーヒーカスは土壌を整える肥料にできるので、微生物が繁殖しやすくなることで植物の成長を促す効果があります。
コーヒーカスには、カフェインやポリフェノールが含まれているため、発芽抑制作用がある。
そのまま使用するのではなく、他の材料と合わせて使う必要がある。
アリやナメクジなどもコーヒーの香りが苦手なので、植物の害虫対策にもおすすめです。
コーヒーカスを直接植物にかけると発芽抑制作用があるので、10cmくらい離れたところに撒くと効果的です。
毎週コーヒー屋の営業が終わると、大量のコーヒーカスが出て悩んでいました。
当店のコーヒーカスは、畑をやっている方が毎週回収してくれて、肥料にしてくれています。
②消臭
抽出し終えたコーヒーカスは、消臭剤として使うことができます。
最近ではコーヒーかす専用消臭ポットも販売されています。
使用方法は簡単で、コーヒーカスが入ったコーヒーフィルターをそのまま陶磁器のポットに入れるだけです。シューズボックスや冷蔵庫など匂いが気になるところに置きます。
おすすめのコーヒーカス消臭ポットを紹介します。
・コーヒーカス消臭ポット
シンプルなデザインで、インテリアとしても洗練された雰囲気を演出してくれます。
お手入れも簡単で使い勝手が非常に良いので、生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか?2〜3日交換で、コーヒーを頻繁に飲む人におすすめの商品です。
実際、私は引っ越した頃に換気するだけでは取れない部屋の香りをコーヒーを淹れて消臭していました!
日頃からコーヒーの消臭は偉大だと感じていますので、ぜひ試してみてくださいね。
③コーヒーキャンドル
コーヒーカスを使用して作られたコーヒーキャンドル。
お家で誰でも簡単に作ることができます。普通のキャンドルを作る時にコーヒーのカスをロウと混ぜて固めるだけ!
コーヒーの香りがほんのりしますが、少し気になる方は香料をいれて自分好みのキャンドルを作っても良いかと思います。
ちなみに石鹸にも応用できるので、よかったらお試しください。
汚れ落としの効果があるコーヒーかすは、ボディーソープやハンドソープとしても使われて販売されています。
④コーヒー染め
コーヒー染めは、コーヒー好きな方は試したことがある方も多いのではないでしょうか?
残りのコーヒーかすでもコーヒー淹れすぎてしまって余ったコーヒー液を染めに使用しても有効活用できておすすめです。
コーヒー染め着色方法 ※服や靴の場合
1.染めたい生地や紙を用意する。
2. バケツやタライなとで、浸透液(牛乳と水が1:1)を作る
染めたい生地を入れて1時間以上浸す。浸した後、生地を絞る
3. 乾燥
4.生地が乾いたらコーヒー液を入れて10分以上煮る。
お好みの濃さまで煮たら放置する。水で洗って、干して乾かす
5.完成
所要時間:3時間(乾燥含め、3日程度)
道具:鍋、小さなバケツ、トング、ハンガー、コーヒー液や粉、水、牛乳
コーヒーに染められた紙や生地の茶色は柔らかく、アンティーク風のような色合いができます。
染める回数やコーヒーの種類や焙煎により、煮出した時のコーヒー液の濃さが変わります。
ぜひ色々試して自分好みの色合いを楽しみましょう。
⑤コーヒーを有効活用した商品
最近では、様々な企業がコーヒーカスの廃棄削減に向けた取り組みを行っています。
この記事では一部を紹介します。
・大手コーヒー会社スターバックスコーヒーの取り組み
コーヒーカスや茶葉のたい肥を内装材料に再利用しています。
スターバックスの取り組み
・提携する茶畑のたい肥となった茶葉が抹茶ティーラテに使用されている
・店内のトレイの原料や建築材料として再利用
普段私たちが利用するお店でコーヒーかすのリサイクルをより身近に感じることができます!
コーヒーカスを利用して作られたコーヒーグッズもあるので、紹介します。
・コーヒータンブラー 350ml|SUScoffee(サスコーヒー)
コーヒーかすの30%を使用して作られたタンブラーです。
コーヒーカスの独特な風合いを感じるシンプルなデザインが特徴です。
ホットもアイスも入れられる二重構造で年中使えるので、コーヒー好きの方へのギフトにもおすすめです!
まとめ
この記事ではコーヒーのカスを有効活用した事例を紹介しました。
コーヒーカスが出たらすぐに捨ててしまうのではなく、工夫して使うことで生活が豊かになりますので、ぜひ試してみてください。
近年コーヒーカスを有効活用した商品が沢山開発されているので、今後どんな商品ができるか楽しみです。
BASEで当店のコーヒー豆やグッズも販売しているので、よかったらご覧ください。